トランプショックで、思わぬ株高になってきた。アメリカの減税と財投を期待しているらしい。長い間待っていたFRBの利上げもいよいよ秒読みになっていた感がある。黒田日銀の物価2%の目標も、ひょっとすればあっと言う間に達成されるかも知れない。
先日、元伊藤忠会長の丹羽氏の「習近平は一体何を考えているのか?」の新書を読んでみた。過激なタイトルとは裏腹に、実務家らしい緻密な視線が印象的な本だった。中でもアメリカの利上げは、中国経済が要と言う。つまり利上げをすれば世界のおカネがアメリカに集まるが、世界の景気循環、取り分け中国が失速してしまっては元も子もないという件である。だからアメリカは中国経済を見ている。表向きは対峙しているが、テーブルの下では手を握っていると言われる所以である。
しかし、それらの期待が裏切られれば元の木阿弥だ。金利を上げても、経済が付いて来なければ逆戻りになってしまう。取り分け、今回はアメリカの白人層が心配だ。白人労働者がまさかホワイトカラーに成ろうと思っている訳ではないだろうが、変わらぬ現実に直面した時が心配だ。今の株価はそれを織り込んでいればいいのだが・・・。
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