瀬戸内の町、竹原を訪れた。広島空港から山をぬって海に向かうと、中洲みたいな町に出た。ホテルにチュックインし、まだ陽が残っていたので、保存地区に行ってみた。安芸の小京都と呼ばれるだけあって、江戸時代から明治にかけての古い町並みが情緒的だった。マッサンこと竹鶴酒造の地元ということもあり、リタさんと並んだ像も建っていた。
それにしても、呉に近かったので戦争中の爆撃はなかったのだろうか?そんな事を考えながら1時間ほど歩き、通り須賀らの赤提灯に寄った。老夫婦が40年以上も続けている店だった。寒かったので、熱燗を頼むと、「誠境」という珍しい地酒が出てきた。おでん、茹でた小エビ、そして焼き鳥と言われるままにつまむ。隣で90歳になるという地元の長老が飲んでいた。常連らしく、一合に湯豆腐を飲むと、さっと切り上げて行った。
昔は塩田で栄えた町である。そう云えば、焼き鳥の塩加減がやけに効いていた。人影も疎らな静かな町であった。
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