Monday, 24 October 2016

ボブ・ディランの沈黙

ボブ・ディランがノーベル賞を受賞した。ただ、未だに本人と連絡が取れないというから、このままだとどうなるのだろう?勲章は時の権威が決めるから、拒否する人もいるだろう。見近なのは、福澤諭吉だ。門閥制度は親の仇だったから、受け入れる訳には行かなかった。

彼が初めて来日したのは1978年だった。武道館で何度かコンサートを開いたが、とある人に誘われて聴きに行った事があった。音楽とは疎遠だったが、唯一聞いていたのが有名な「風に吹かれて(Blowin' in the Wind)」だった。大きなスクリーンに写し出されたレジェンドを見て、顔と名前が一致した記憶がある。

そのコンサートだが、帰り道にちょっとした事件があった。何気ない一言で、誘ってくれた人の関係が拗れた。後でしまったと思ったが後の祭りだった。歌の一節に "How many roads must a man walk down, before you call him a man"があるが、正に一人前になるには時間が掛かるということだった。詳しく語る心算も無ければ、今更どうしようもない・・・答えは風の中である。今の彼もひょっとして過去と今に彷徨っているもか知れない。

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