タイのプミポン国王が亡くなった。大分前から容態は良くなかった。5年前にホアフィンに行った時、街中に国王の健康を気遣った写真が掛かっていた。後任は64歳の皇太子である。ただ彼は余り評判が良くない。
今から30年ほど前だったか、出張で滞在していたバンコクから、週末を過ごすプーケットに行ったことがあった。小さな飛行機だったが、乗客は全員搭乗が終わって離陸を待っていた。ところが待てど暮らせど中々飛び立つ気配はない。30分程してある男性が乗って来て、やっと飛び立った。聞くとタイの皇太子だという。着いたプーケットでは、別荘に愛人が待っていたらしい。我々泳いでいた沖には、監視艇が留まって警備していた。皇太子には奥さんがいたが、TVで気に入った女優がいると呼び出す噂があったという。当時から、信心深いタイの国民性を思うと将来大変だろうなと感じていたが、それが現実になった。
タイは微笑の国と云われる。女性ばかりでなく、その不思議な柔軟さと強かさから、唯一に植民地を逃れた稀有な国だった。これから人々はその微笑みを守れるのだろうか?
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