Thursday, 13 October 2016

大学入試の電報屋

歳のせいか、人生を振り返ることが多くなってきた。昨日のことは覚えていないが、不思議と昔の記憶は鮮明だ。思えば、恥ずかしことばかりで穴に入りたくなってしまう。

先日、仕事の関係で瀬戸内地方の某国立大学を訪れた時だ。「そう言えばここはN君の学校だったな?」、N君は小学校の友人で、親の転勤で一時住んだ瀬戸内の人だ。その彼が大学受験で東京の国立大学を受けに出てきたことがあった。久々の旧交を温めた後、「また来れないので、合格発表を見てくれないか?」と頼まれた。気安く引き受け発表を見に行ったが、掲示板に彼の番号はなかった。その時は何度も確認したとは思うが、果たして見落としはなかったのだろうか・・・?今になって不安になった。

それで味を占めた訳ではないが、それから大学入試の電報屋をやった。受験日に仲間と机と看板を出し、地方から来た受験生に合否電報を打つ資金稼ぎである。桜散る、桜咲くの一行にその人の人生が掛かっていた!今から思えば冷や汗ものである。

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