今年は良く雨が降る。中々外に出れないので家でビデオを観た。この夏、ブルガリアのシプカ峠を訪れたこともあり、クリミア戦争の「遥かなる戦場(原題:The Charge of the Light Brigade)」を思い出した。改めて見てみると、この戦いでロシアは敗れたが、400年の長きに渡ったオスマン帝国の終焉を物語っていた。この戦いから20年後、今度はシプカ峠の戦いで遂にロシアはオスマン帝国を破った。
映画はイギリスの参戦を皮肉っている。凋落のしかも異教徒に犠牲を払ったからだ。ロシアは熊、オスマンは鶏、大英帝国はライオンである。その眠れる獅子ライオンが目を覚まして熊を退治するのだが、予想外に苦戦した。原題の”騎兵旅団の突撃”は、一瞬にして1/3の騎兵を失ったヴァラクラヴァの戦いを指している。
映画の中にWubbly officerという単語が出て来る。蜘蛛の巣に揺られるような不安定から転じて”頼りにならない士官”という意味だ。それは当時の大英帝国の一面を象徴しているかのようだった。
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