夏休みもそろそろ終わりになってきた。海外に行った人も多く、シカゴ、スペイン、タイ・・・世界のお土産話が帰ってきた。中でも最近国交を回復したキューバに行った人もいた。メキシコ産の辛いピーナッツが珍しかった。そんな中にラスベガスの人も居た。カジノ好きなAさんは連日スロットマシンとブラックジャックで過ごしたという。
ラスベガスと聞いて、40数年前を懐かしく思い出した。グレーハウンドバスで全米を一周した途中、寄ったのが砂漠の町ラスベガスだった。たまたま誰かがエルビス・プレスリーのショーがあると教えてくれた。値段は忘れたが、決して安くはなかったはずだ。チケットを買ったものの、着いたシーザース・パレスは超高級で、ジーンズ姿の学生は当然尻込みしてしまった。中に入ったものの端の方で遠慮していると、タキシードとドレス姿のアメリカ人グループが「こっちのテーブルに来い!」と呼んでくれた。「こんな格好でいいの?」と聞くと、「ノー・プロブレム」と言う。お蔭で寂しい思いをせず楽しむことが出来た。
ショーの最前列には、サミー・デービス・ジュニアが来ていて、最後に紹介されていた。シュトラウスの「ツラトストラはかく語りき」のテーマに乗って登場したプレスリーは迫力があった。トレードマークの赤いマフラーを、観客席に投げ込むと女性が殺到した。ともあれ、これをきっかけにして、フランクなアメリカ人が好きになった。
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