市内に戻る途中、空軍博物館の看板が目に入ったので寄ってみた。空港の一角にロシア製の古いジェット機が陳列されていた。係の人が「ソフィアに行けば軍事博物館があるよ!」と言われ、その後訪れた。何故か、どちらも地球の歩き方やミシュランに載っていない。軍事の方も立派な施設で、野外にはロケット、戦車(これもロシア製)が並んでいた。建物の展示は素晴らしく、正にブルガリアの歴史館であった。ローマ、ビザンチン、ロシアの大国に蹂躙されたとはいえ、戦っていたのはブルガリア人だった。そんな当たり前のことが伝わってきた。
プロヴィディフからコプリフシティア(Koprivshititsa)という山岳地帯の美しい村に向かった。そこからソフィアまで1時間、帰りの飛行機に間に合う場所だ。途中、城壁が残るヒサヤ(Hisarja)という町を通った。何のことはない処だったが、平日の昼だと言うのに、緑の公園に隣接したテラスで多くの人が歓談していた。それもビールを飲んでいる。改めて目に見えない豊かさを感じてしまった。
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