Neuillyと書いてヌイイと読む。正確には、Neuilly-sur-Seineで、パリ20区の西側に位置する住宅地である。ブローニュの森に囲まれ、低層のアパート並ぶ高級地である。市内まで車で数分で行け、それでいて大きな池や子供の遊園地、乗馬場、テニスクラブなどが揃っている。
そのヌイイだが、ヌイイ条約なるものがあった。第一次大戦が終わり、ドイツ側に付いたブルガリアの領土割譲である。南ドブロージャという地域を、ロシアに付いて戦勝国となったルーマニアに譲り渡したものである。その調印を行ったのがヌイイ市であった。
勿論そんなマイナーなことは知る由もなかった。ただこの夏休みにそのブルガリアを旅することになった縁で、色々調べていたら出て来た。そしてブルガリアとルーマニアの国境は何とドナウ川であった。ドイツから始まり、黒海までの2800Kmの終わりの辺りである。バルカンの未知の世界が楽しみだ。
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