今から7~8年ほど前になるか、丸の内で働いていた時だ。窓から見下ろすと、丸の内の再開発に東京駅前の中央郵便局の建て替えが進んでいた。昔の建物は取り壊されたが、一向にビルが建たない。外観も一部残り、中途半端な時間が過ぎて行った。
聞くと、20%の旧社屋を残すと言う。関係者の思い入れも分からなくもないが、どう見ても古びた外壁は醜かった。そこに持ってきて、当時の鳩山総務大臣が30%を残せ!と言い出した。工事は更に延期され、結局今のKITTEビルが出来た。
改めて見ても新旧バランスは悪く、まるで昔のネクタイで、新調した背広を着ているようなものである。気が付かないのは関係者だけだ。その鳩山さんが先日亡くなった。鳩山さんと聞くと、今でもそのKITTEビルを思い出す。一体誰のための何のためだったのだろうか?お兄さんもそうだが、良く分からない人だった。
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