パリでは大雨が降り、セーヌ河が氾濫しているという。ルーブル美術館の絵画も避難したと云うし、そう言えば、ローラン・ギャロスも初日から雨で泣かされた。何度か中断が入り、都度選手がウォーミングアップしている姿が気の毒だった。中でも錦織選手の4回戦、雨で重くなったコートに合わなかった。もう少し我慢して凌がなくてはいけないのが、打ち急いでしまった。
洪水は何もセーヌ河だけでなく、ヨーロッパ各地でよく発生する。何年か前のライン河の氾濫もそうだった。水を吸う森林が無くなったからだという。
昔セーヌ河が氾濫し、帰宅途中のコンコルド広場で、車が渋滞し動かなくなってしまったことがあった。ドライバー達は、私も含めて車の中でジッと待ってイライラしていた。その時だった。ふと隣を見ると、女性ドライバーと目が合った。彼女は「そんなに怖い表情をしないで・・・」と言わんばかりに、ニーっ!と作り笑顔を作って返した。それは恰も、「待つ事、それも人生だ」と言っているようだった。洪水と聞くと、いつもその時を思い出す。
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