Thursday, 30 June 2016

マーカス・ウィリスの健闘

今年もまたウィンブルドンが始まった。その男子2回戦で、地元テニススクールのコーチとフェデラーが当るドラマがあった。

世界ランク772位、予選を勝ち上がってきたマーカス・ウィリス(Marcus Willis)である。親、姉や弟、ガールフレンド、そして大学時代のテニス仲間など、町の関係者が総出で応援に来ていた。フェデラーも長い選手生活でコーチと対戦するのは初めてだと言う。確かに、普通の選手とは体脂肪率が違いむっくりしている。それでも所々に見せるドロップショットやサービスは、観客を沸かせた。

試合は勿論フェデラーの圧勝だったが、このアウェーの舞台を演出出来たのは、フェデラーならではだった。人々は大いに盛り上がった。英国のEU離脱で二分されていた雰囲気が、この時ばかりは一体となって吹き飛んだ。見ていて、久々に感動的な試合だった。

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