Monday, 28 March 2016

ベア島とオークニー島

A.マクリーンの「北海の墓場(原題:Bear Island)」の島ってどんな処だろう?そう思ってネットで調べてみた。すると北極のバレンツ海に浮かぶ孤島だった。切り立った岸壁はナチの金塊を隠す絶好のロケーションだ。小説は戦後金塊を回収に行くが、撮影隊を装うストーリーって映画「アルゴ」にそっくりだ。

島の写真を見てたら、オークニー島を思い出した。オークニー島はスコットランドの北に位置する島だが、こちらへは船で1時間半で行ける。近づくとやはり絶壁が聳え立っている。面白いのは、紀元前4000年の居住跡や石器時代の遺跡が現存されていることだ。近代になり主権はノルウェーから英国に移り、そこにスコットランドの山から逃げてきた人がウィスキー造りを始めた。有名なハイランドパークは今でもここで蒸留している。

マクリーンの小説は、「恐怖の関門」や「シンガポール脱出」もそうだが助走が長い。最後にオチがあるのだが、ややもすると途中で飽きてしまう。こうした展開も、一昔前ののんびりした英国人気質なのかも知れない。

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