暖冬とはいえ、やはり温泉が恋しくなる季節だ。思い立って水上温泉を目指した。東京から車で2時間、高崎駅でローカル線に乗り継ぐこと1時間、朝の10時に自宅を出ると、昼過ぎには温泉に浸かれる。群馬は随分と便利になったものだ。
でも昔の人はどうしていたのだろう?以前、「ベルツの日記」を読んだとき、明治時代の温泉紀行が載っていた。ベルツ博士はドイツから東大に招聘された医学者である。今でも草津にその名が残っているが、当時の日本は急激に西洋化されたため、自信を失う日本人が多かったが、その中で日本の素晴らしさを見抜いた一人だった。そのベルツ博士が明治13年(1880年)の8月に伊香保温泉に行った。
東京を夜中の2時に発ち、馬車で前橋に着いたのは朝の7時、そこから人力車に乗り換え伊香保に向かい、午後には着いている。関越道が出来る前、18号線を車でスキーに行ったことがあったが、殆ど同じようなスピードに驚いた。今も昔も温泉は人を惹きつける。
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