先月の日経新聞の「私の履歴書」は、大丸の奥田社長だった。デパートに行けば綺麗に商品が並んでいる世界しか知らない者にとって、生の話で中々面白かった。その大丸だが、記事には出ていなかったが、1970年代にジャカルタで大丸焼き討ち事件があった。時の田中首相の訪イをきっかけに、トヨタなど日本の会社が狙われた反日事件である。最近、中国でイオンなどが襲われた事件に似ている。
ただその頃のジャカルタはのんびりしていた。泊まったホテルは中心街だったが冷房はなく、外から戻ると水を浴びて涼を取った。食事も数人のメイドが部屋には運んできて盛り付けしてくれる。移動はベチャ、今もあるかも知れないが輪タクだ。ジャカルタ空港も掘立小屋で窓が無く、ぷーんとヤシ油の臭いが漂っていた。
インドネシアは元来親日的な国だ。事件を起こした学生リーダーも、暫くして来日したが普通の学生だった。浅草のストリップ小屋に連れて行くと、イスラム教の戒律から解き放されたのか大変な騒ぎになった。今から考えると、事件は子供の反抗期の一コマに思える。
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