宮本武蔵がどんな剣士だったか、知る由もない。ただその五輪書は、今や世界の人が読んでいる。
エストニアのパブ仲間だったTさんもその一人だ。本人はさして武道とは無縁の人だが、武蔵の五輪(英語版)をいつもカバンの中に入れていた。いつか見せてもらったが、何度も読み返したらしく、ボロボロだった。長く閉ざされた冬の日々を、これで凌いでいた。いつぞや、「それのどこがいいの?」と聞いたことがあった。すると、「ムサシ、ヒュ!」と言う・・・。どうやら一瞬に掛ける極意が気に入っていたようだ。
私の場合は、青木功のゴルフ五輪書が身近だ。例えば地の巻では「ゴルフは大地をしっかりと踏まえ・・」から始まり、火の巻では「勝負勘は練習のみでは養えず、実践を重ねてこそ磨かれる」とか、
風の巻は「安全なるゴルフは細心・綿密な計算、大胆なトライ・・」と説いている。恥ずかしながら、本物の五輪書よりもこちらの方がピンとくるから困ったものだ。
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