Sunday, 27 December 2015

コンコルド橋の逸話

大阪の私鉄駅で古本市をやっていたので覗いてみた。そこで100円で求めた川島ルミ子著「フランス革命秘話」は中々面白かった。例えば、バスティーユの刑務所はその後解体され、今のコンコルド橋になったという。パリは何でも逸話があるが、これは初耳だった。

コンコルド橋はコンコルド広場の前に架かる大きな橋である。車も通れる。目の前は国会があり、広場にはナポレオンがエジプトから持ち帰った王家のオベリスクや、名門のホテル・クリオンが立っている。そして何といってもこの広場を有名にしたのはルイ14世とマリーアントワネットの処刑である。今でも殆ど当時の面影を湛えているので、目を閉じればその光景が蘇る。

また革命によって、歴代の王の墓が暴かれた話もあった。サンドニ教会の事だが、その後ルイ18世時代になって破棄された遺体を掘り起こし、また教会に埋葬されたと云う。サンドニと聞くと、先のテロリストの隠れ家だったり、ピガールの怪しげな場所を連想する。ただこうして歴史の後日談に触れると、また行ってみたくなるのであった。

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