年末年始を海外で過ごす人が多いが、Aさん夫妻もその1人だ。昨年はフランス、今年はイタリアだが、娘さんの処に行く。娘さんは外資の国際監査チームの一員で、年に何度か滞在国を移動している。Aさん夫妻もその追っかけを口実に楽しんでいるという訳だ。
ただ受検する方は敵わない。知らない人が突然やってきて調べられては、情を挟む余地がない。その点日本の会社とは随分違う。思い出すのは今回の東芝事件だ。監査法人も粉飾に加担していたようで問題になっている。詳しくは知らないが、長年の付き合いで、知らず知らずの内に呉越同船になっていたのだろうか?
監査法人は四半期に棚卸と称する在庫確認を行う。現場に行って在庫の数を数えるが、実際は現場の人が数えているのに立ち会うだけだ。必然的に形式が優先する。そして現場の工場は田舎や海外にある。一仕事終われば、地元の割烹、レストランでお疲れ様の接待が待っている。その内、この3か月毎の棚卸は、仕事だか旅だか分からない行事になっていく・・・。
No comments:
Post a Comment