Saturday, 19 December 2015

リトアニアと杉原千畝

今日は木枯らしが吹き荒れたので、テニスは諦め映画を観に行った。「杉原千畝」は期待通り中々良くできた作品だった。主役の唐沢さんの英語も素晴らしかったし、国際的に通用する構成で安心した。

杉原千畝氏は有名な人だが、改めて映画を観ると彼が早稲田大よりハルビン大に影響されたことや、かなりの情報活動(インテリジェンス)家だったことも分かった。また今のリトアニアの首都はヴィルニスだが、当時杉原が居た領事館は そこから100km離れたカナウスだった。映画には出てこないが、当時の生活はさぞかし大変で、小雪演じる奥さんの苦労が伝わって来た。

ヴィルニスの街には暫く前に泊まった。KGBの処刑室近くにユダヤ人博物館があり、杉原の記念碑が建っていた。注意していないと見過ごしてしまいそうな小さな家だった。日本人はリトアニアと聞くとこのユダヤ人救出を思い浮かべるが、実はリトアニアに暮らすユダヤ人は現在3000人しかいない。リトアニアは旧ポーランドの領地だったので、バルト3国の中でも熱烈なキリスト教国である。そんなギャップが、果たしてリトアニアの人がこの映画を観てどう思うのだろう?そんな事を考えた。

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