読売新聞の「戦後70年 歴史を歩く」は、中々いい特集だ。今週は異国に眠るポーランド人というテーマで、イランの墓地に眠るポーランド人とその末裔を紹介していた。「シベリアに比べればテヘランは楽園だ」という言葉は感慨深かった。
読んでいて、エストニアの首都タリンにも同じような場所があったことを思い出した。市の中心にある高台で、今では公園になっていてポーランドの丘と呼ばれる場所だ。眼下にはサッカー場と名門のテニスクラブが広がっている。その公園だが、昔はポーランド人の墓地だった。イランのポーランド人同様、ナチスの迫害にあって逃げてきた人達なのだろうか。ところが戦後ソ連の統治下になり、それらは潰しされ更地になってしまった。今では綺麗に整地されているが、所々に点在する墓石跡と、立て看板がないと殆ど分からない。
タリンの街はまだ地下鉄もなければ高層ビルも少ない。街を掘れば白骨が出てくるので、工事をストップし場所を公開している。
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