水木しげるさんが亡くなった。ファンとして随分楽しませてもらった。水木さんというと、妖怪ゲゲゲの鬼太郎で有名だが、私は戦争物が好きで良く集めた。敗走記、総員玉砕せよ!、姑娘、白い旗など、自身の体験を基に描いている作品である。異色だが、劇画ヒットラーもとても面白い。そして何といってもコミック昭和史は,ねずみ男の解説で全8巻と圧巻である。
今更だが、水木さんの漫画は血生臭くて残酷な戦場が、ややもすれば滑稽に描かれているから読み疲れない。漫画のせいかも知れないが、それは水木さんの性格のような気がする。
今でも印象に残っているのは、彼が若い頃受験に失敗し、何をやっても上手くいかなかった時だった。彼のお父さんはのん気に見守っていた。その後彼が絵で大成したのも、その大らかさを引き継いだからかも知れない。ご冥福をお祈りする。
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