Sunday, 1 November 2015

エストニアのドイツ人

トーランドの本が面白かったので、「アドルフ・ヒットラー」を読み始めた。こちらは周知の事象が多いので新鮮さは左程ない。ただヒットラーが20歳の時、ミュンヘンでエストニア人のローゼンベルグという人物と出会う。2人は意気投合し、ローゼンベルグは後にナチの幹部になっていく。

それにしてもエストニア人との関係は何なのだろう?ふと思ったのはドイツ騎士団だ。中世からバルト海は沿岸はドイツ人が入植していたが、それを保護したのが騎士団だった。その末裔がずっと暮らして来た。ただ第二次大戦が始まる前、独ソの密約でバルト三国はロシアに売られてしまった経緯があった。残ったドイツ人は帰る場所もなく現代に至っている。

ある時、エストニアのタリンの街でおばあさんに道を聞いたことがあった。「英語は話せますか?」と聞くと、「英語は出来ないけど、ドイツ語は分かるけど・・」と言われた。ソ連崩壊後、郊外には教会が復活しつつあるが、勿論プロテスタントだったり・・・。エストニア人はブロンド髪のため、映画でドイツ軍役を演じることが多いし、本当にナチの将校もいて本になっている。エストニア人はロシア人よりドイツ人の方が好きなのは、何か訳がありそうだ。

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