Monday, 26 October 2015

上田監督を偲んで

ワールドラグビーも遂に決勝まで来た。準決勝を見ていて、やはりNZとオーストラリアは残るべくして残った感があった。

そんな最中、旧友のA君から上田昭夫著「王者の復活」を貰った。著者は慶大ラグビー部の監督を務めた生粋のラガーマンである。その彼はこの7月、難病の前に倒れた。早すぎた死だった。その彼の金字塔は、何といっても1986年の全日本選手権である。社会人のトヨタを破って学生優勝した。その日は仲間と国立競技場に応援に行き、目の前でトライを決めた若林選手の勇姿に酔った。ただその若林選手はその後事故で半身不随になった。そんなこともあり余計心に残った日であった。

本ではトヨタ社員の上田が、社内で板挟みに会った述懐を紹介していた。上田君には直接会ったことはないが、本から伝わった来るのは典型的な体育会である。慶応の保守本流で、大学に入るより難関の体育会、それも華のラグビー部である。誰もがやりたくても出来ない夢の人生を歩んだ気がした。

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