Wednesday, 14 October 2015

盧虚構事件の犯人

トルコで死者97人の大惨事があった。トルコの首都アンカラで、クルド人との集会を拓いていた最中だった。誰もがトルコ過激派の犯行だと思ったが、犯人は第三者のISだったことが分かった。

ふと思ったのは盧虚構事件である。1937年に満州に駐留していた関東軍に対し、国民党軍が発砲した事件だ。幸い国民党軍の宋司令官と北支駐屯軍の橋本少将とは硬い信頼関係があったので冷静だった。それにも拘わらず、中国側から何度か実弾が飛んで来た。おかしいなと調べてみると、犯人は国民党軍に紛れ込んだ共産党のスパイだったことが分かった。

当時の中国共産党は、排日を掲げて国民党を攪乱しようとし、盧虚構事件もその一環だった。それから4年して日本は太平洋戦争に突入し、70余年が経った。共に戦った国民党は台湾に追われ、漁夫の利を得た共産党が今の中国になった。ジョン・トーランド(John Toland)の名著「大日本帝国の興亡(The Rising Sun)」に、その辺が詳しく書かれているから興味深い。

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