Tuesday, 8 September 2015

日本のいちばん長い日

今上映している映画「日本のいちばん長い日」を観た。前作が良かっただけにあまり期待していなかったが、ところがどっこい、素晴らし作品だった。

時の緊張感が最初から最後まで持続していた。沖縄を失い、特攻が連日飛び交う日々、広島、長崎の悲劇が迫る・・・そんな時代の逼迫感が伝わってくる。特に役者が良かった。若手将校も然ることながら、阿南陸相と鈴木貫太郎はリアルだった。阿南の腹切りは、スキットに英語を使っている処から恐らく外人を意識したのだろう、見事だった。

映画は、モックン紛する昭和天皇が主役だった。テーマは「国体の維持」、そんな立派な人だったらもっと早く終戦を決断して欲しかった・・・今から思えばそれが国民の本音だろう。だから少し誇張気味だったかも知れない。それを捨象しても、あの時あの人たちが居なかったらどうなっていたのだろう?今の自分も無かったかも知れない・・・そんなことを考えさせられた映画だった。

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