芥川龍之介の小説、「蜘蛛の糸」は凄い物語だ。極悪非道を働いた男が、生涯唯一の善行を施した。それが蜘蛛を助けたことだった。その縁で、男が地獄に落ちた時に、蜘蛛が糸を空から落とした。男はその糸に縋ったが、下を見ると地獄から這い上がて来た男達がいるではないか!それを見て男は振り払おうとするが、その無情で糸は切れてしまう・・・。
その蜘蛛の糸だが、暫く前にK大学の学生が起業したベンチャーが人工的に作り出した。蜘蛛が作るタンパク質を使い、切れない繊維を開発し増産に成功した。正に世はバイオの時代である。
糸が切れないと、悪者が地獄から出てくるかも知れない。ただ中には善玉もいるかも知れない。これはひょっとしてノーベル賞級の発見とも言われている。これからが楽しみだ。
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