Wednesday, 12 August 2015

オランダクラブのテニス

猛暑の中、テニスをした。流れる汗を振り払い、立っているだけでも精一杯だ。正に闘いの相手は暑さそのものである。

10年前にシンガポールに住んでいたことがある。1日の大半を過ごしたのはオランダクラブ(Hollandse Club)だった。プールやレストラン、勿論テニスコートもあって昼から盛況だった。赤道直下のため、ハードコートの照り返しは50度近くになっただろうか、それでも人々は水を飲みながらプレーしている。最初は誰でも30分するとフラフラなるが、次第に体が慣れてくると2時間でも動けるようになる。

ただそれには秘訣がある。南国のテニスは兎に角ダラダラとやることだ。ボールを追いかける時以外、気負わず暑さに逆らわないようにする、そうすると長続きする。シンガポールには英国やアメリカのクラブもあったが、オランダクラブは其の他諸々が集まるいい加減さがとても快かった。熱いコートがあの頃を思い出させてくれる。

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