10年程前にシンガポールのオーチャード通りの本屋を覗くと、クライブ・カスラーの新作が山積みされていた。表紙に日本軍の潜水艦が載っており、タイトルはBlack windだった。早速買って読むと、それは日本軍の大型潜水艦がアメリカ本土を細菌攻撃する途中に海底に沈んだ設定だった。勿論フィクションだが、例によって冒頭で過去を蘇らせておいて現代の冒険物語に組み立てる、カスラー流の手法だった。それにしてもロマンを掻き立てられた。
そして先週、長崎沖でその伊402号潜水艦が発見されたニュースが飛び込んできた。既に同型艦がハワイ沖に沈められているというのは知っていたが、水深700mは引揚不可能だ。それに対し今回は200mというし、日本の領域なので血が騒いだ。
潜水艦は姿を現さないので、余計神秘的だ。伊402号は艦載機を3機も搭載するというし、戦後の攻撃型潜水艦のモデルだそうだ。大和や武蔵もそうだが、改めてその勇姿を見て見たい。
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