Wednesday, 3 June 2015

映画「アラモ」の世界

テキサスは兎に角広大だ。州の面積は日本の2倍はあるし、GDPも1兆ドルとカナダ一国並みの規模を誇る。石油収入に支えられる経済は豊かで、暖かな気候もあってアメリカの代表的な企業の本社が集まりつつある。エクソンやテキサス・インスツルメンツ初め、最近ではトヨタが移ってきた。

ただ一歩都市を出ると西部劇に出てくるような砂漠が続く。途中の町は西部開拓時代そのもので、馬が車に代わっただけの風景が残っている。面白いのは今だにメキシコ人が多いせいかスペイン語が主流で、レストランのメニューは読めないことがある。バーは広くビリヤードが置いてある。暑さと車文化のせいか、あまり深酒をする人はいない。

テキサス州はデビー・クロケットやナイフのジム・ボーイがメキシコ軍を破って得た土地だ。映画「アラモ」のままの砦が今でも残っているし、やたら砦(Fort)と付く名前の町が多い。車に撥ねられた動物の死骸をハゲタカが蝕む・・・そんな乾き切った砂埃を払ってタコスにバトワイザーを頼むと、いつの間にかウェスタンにタイムスリップした気分になる。

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