Friday, 29 May 2015

二・二六事件の焚火跡

どうして日本が太平洋戦争に入ったのか、段々本当のことを知りたくなった今日この頃だ。人に言わせれば、歳を取ると人間誰しも歴史やルーツを探るらしい。自分も決してその例外ではないようだ。

そんな折、ブックオフで買った田中隆吉の「日本軍閥暗闘史」は血生臭い本だった。陸軍の皇道派と統制派の権力争いを克明に記していた。改めて幕末から続いた薩長の世界を感じた。その皇道派だが、二・二六事件の失敗で勢いを無くし東条の力が増す・・・そんなストーリーだった。

二・二六事件は昭和11年、勿論生まれる前だが、霞が関の首相公邸にはその跡が残っているという。一つは玄関の散弾銃で空いたガラス穴、もう一つは占領した軍がその日の寒さから室内で炊いた焚火跡である。床が焦げており、現在でもそれを修理せずに残しているから凄い。かつて森首相が寝ている時に幽霊が出たというが、強ち夢ではないと思う。普段目に付かないが、身近に昭和が残っている。

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