Wednesday, 27 May 2015

パルミラの遺跡

ISが攻勢を極め、世界遺産のパルミラ(Palmyra)遺跡を制圧したという。行ったことも見たこともない処だが、流石世界遺産と聞くと知りたくなった。そこで早速、中公新書の「物語 中東の歴史」を取り寄せ読んでみた。

すると、パルミラは今から2000年以上前に出来た東西交易の街であった。 ギリシャ語でナツメヤシを意味する名前の通り、当時は水が豊富だったようだ。その後交易ニーズが衰退し現代に至ったいるようだが、それにしても中東とイスラムの歴史は複雑で分かり難い。有史以来多くの戦いが続くので登場人物が多過ぎるからだ。

世界遺産と聞くと観光地化されているイメージがあるが、多くはパルミラのように殆んど放置されている。マルタ島にあるハル・サフリニエの地下墳墓もそうだった。案内板もない極めて質素なスポットで、入口に申し訳程度にWorld Heritageと書いてあったのを覚えている。

本を読んでいると、昔から破壊や殺害の繰り返しで、それが中東(イスラム圏)なのかと思えてくる。

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