Thursday, 19 March 2015

千鳥ヶ淵の戦没者墓苑

千鳥ヶ淵の戦没者墓苑を初めて訪れた。綺麗に手入れされた庭園の中に六角堂と称する屋根があり、その下に遺骨が眠っていた。献花台は訪れる人々を迎える用意があった。碑には(抽象的に)先の大戦・・・と書かれており、海外で亡くなった240万人の内、36万人が法要されているという。

暫く椅子に座っていたが、不思議と何も感じられない変な場所だった。どこに向かって手を合わせたらいいのか、まずその墓標がないからだ。ただ献花台と小さな納骨堂が申し訳ないように設置されている。来訪者が手を合わせると、その先にある皇居に向かって頭を下げているような気分になる。「天皇陛下万歳!」と散った人々なら尚更、もういいよという声が聞こえてくるようだ。

教分離とか靖国の反動だろうか、無色透明な慰霊場所を作ったのはいいが、これではあんまりだ。せめて故人のことを思うなら靖国神社一本でいいじゃないか、そんな気にさせる施設だった。

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