Friday, 13 March 2015

4年目の黙とう

2時46分、全員が黙とうを捧げた。あれから4年、色々な事が走馬灯のようにの脳裏を掠めて行く。津波で犠牲になった人々のみならず、誰もがあの日を境に生きているようだ。福島から去る人もいれば、これから福島に向かう人もいる。復興関係だろうか、親に付いてこれから福島での生活が始まろうとしている。

そもそも地震や津波は昔から日本で珍しいことではなかった。例のペリー提督も2度目に浦賀に来た時、風景が一変していたのに驚いたと記している。1985年の安政江戸大地震だった。更に驚いたのは、人々が何もなかったかのように復興作業に取り掛かっていたことだ。これは英国外交官サトウが横浜の火災に出会った時に、同じような印象を持ったと言っている。つまり日本人のDNAには地震、津波、火事が組み込まれているのだ。

ただ今回は放射能汚染が加わったので、事態はちょっと異なる。嘗てない世界で、核のゴミ処理も道筋が立たない。桃が咲き始めたが、被災地の春はまだまだだ。

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