Saturday, 7 February 2015

サルトルの対他的存在

昔の仲間が集まり、これからの生き方について語った。何人かが、若さを保つには「オシャレに心掛ける事が大事だ!」と言っていた。どこかの聞きかじりかも知れないが、中々良いことを言うなと思った。

どこに行くでもなし、誰かに見られる訳でもなし、そう思うと今更新しい服を買う気も起きない。ただ本当にそうなのだろうか?ふと思い出したのは、昔習ったサルトルの対他的存在(être-pour-autrui)だ。自身は他人に見られて初めてその存在が伴う、という哲学だ。女性でも女優やアナウンサーが綺麗なのは常に他人の視線に晒されている、そう思うと分かり易い。

そうでなくても、先日デパートの洋服売り場に行った時だ。鏡に映った我が身を見て愕然とした。買った時はきちっとした服が、気が付けばヨレヨレの古着になっていた。サルトルに綾香って、今年は少し外見に気を付けて行こうと思う。

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