Saturday, 13 December 2014

吉田類の山と酒

吉田類の酒場放浪記は中々面白い番組だ。毎日飲んでいるにも拘わらず、更なる居酒屋は新鮮に見えてしまう。そんな吉田さんの著書、「酒場詩人の流儀」という中公新書が本屋にあったので読んでみた。酒に纏わるエッセイ集だが、何かこのブログに似ている感じがし親近感を持った。勿論高尚な筆の感覚や、最後に一句で占めるてテクニックはとても足元に及ばない。

本には、吉田さんの山登りの話が出ていた。酒と山は昔から深い関係にあるが、単なる酒飲みではないらしい。かく云う私も昔は良く登った。奥秩父、奥武蔵から始まり、北アルプスの表銀座と裏銀座で穂高、槍へ、室堂から入る薬師、中央アルプスの宝剣、木曽駒、南は夜叉神峠から北岳、甲斐駒等々、大体の主要ルートは30代で制覇したものだ。

本では新田次郎の「孤高の人」を引用していた。山登りは自然と山岳小説に惹かれるが、その入門書が新田次郎の山シリーズだ。誰もあの世代は同じ道を辿っている・・・そんな共感があった。

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