Friday, 7 November 2014

風に立つライオン

さだまさしの「風に立つライオン」は好きな曲だ。カラオケで時々歌う。でも歌い始めると、いつも途中で音程の高さに詰まってしまう。百万羽のフラミンゴ、満天の空、僕は貴方や日本を捨てた訳ではなく・・・、曲も沙流ことながらその詩が美しい。

先日この舞台になったケニアに行った人がいた。現地の情報だと映画の準備が進んでいるという。そしてその本があると知ったので、早速取り寄せてみた。不思議な構成で、主人公は一切登場しない代わりに、多くの人が主人公について語っている。彼を知っている人達を通して、アフリカに骨を埋めた医師像が浮かび上がってくる。文章がさだまさし風で、流暢かつ面白可笑しな語りがいい。

本の最後に曲のエピソードも紹介されていた。何とあの歌は30分で出来てしまったというから驚いた。今まで溜め込んだマグマが爆発したのだろう。長く温めたからこそ生まれた作品だったようだ。

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