Thursday, 27 November 2014

アメリカのリンチ事件

アメリカで黒人少年の射殺を巡って、全国的な動揺が拡がっている。アメリカには住んだことはないが、やはり人種の差別はある気がする。ウォール街の中枢で黒人はあまり見ないし、ワシントンもまだまだマイナーだ。そうでなくても経済格差があるから、必然とやっかり、妬み、延いては誤解が生まれるのは当然だ。

そんな中、ル・ポアン誌に1933年にアメリカで起きた集団リンチの話が出ていた。時は80年前の11月26日、カリフォルニア州で殺人の罪を犯した二人の男が、引き渡しを求めた住民に捕まり処刑された話だ。牢屋に入っていた二人は、一万人の群衆によって引き出された後、裸にされ公園の木に縛り首にされた。数十年前まではウェスタンの時代だったことを思えば自然だったのかも知れない。ただこちらは被害者、加害者どちらも白人であった。

日本人は有色人種である、それも黄色の肌と言われる。実際住んでみると分かるが、差別はやはりある気がする。例えば高級ホテルのボーイ達の囁きの中や、アパート住民が向ける異分子への視線等々、中々表立っては分からないが、先住民の心の底は極めて保守的だ。今回も群集心理で良からぬ方向に行かねばいいが・・・。

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