Tuesday, 7 October 2014

占いの話

シチズン時計のCM、Future編が話題になっている。場所はドイツの駅、長谷部が「未来を占うか?」と聞かれ、「その必要はない」とドイツ語で答える。


新宿の母ではないが、占いは元々女性のものだ。昔「手相を見てあげる」と言って、女性に接近するヒトがいた。占いというより、傍から見ているとただ手を触っているだけだ。女性は占いに弱いので、「あなたの手相には不吉な兆候が出ています」と言われると、「それでどうなるの?」となる。それがツボらしかった。

かく言う私も一度占って貰ったことがある。それはある会社を辞めた送別会の晩だった。場所は銀座、会も終わりほろ酔い気分で帰ろうとしていた時だ。道端に占い師が座っていた。一度は通り過ぎたが、これからの運命が心配になったのか、また引き返して見て貰うことにした。占い師は繁々と手相を見た後、「貴方には大変なお金が入ってきます」という。所詮いいことしか言わないだろうと冗談混じりに聞いていたが、一方で「ひょっとして」という期待は頭から離れなかった。それから暫く経つが、結果的にお金とは無縁だった。長谷部のように、格好良く振る舞ってみたかった。

No comments: