車探しをしていると、ビックリすることばかりだ。5-7百万円するローバーやトヨタのランクルが、「それ、もう売れました」とディーラーがさり気なく言うからだ。中には10百万円を超えるベンツもある。一体どんな人がそんな高級車を買うのだろう?聞くと「やはり、芸能人の方とかスポーツ関係の方が多いです」という。流石花形の職業は違う、松井の一打席50万円とか言っていたのでその類の人達だのだろう。
ただ周りを見渡すと、年配サラリーマンにも変化が出始めている。今までポンコツに乗っていた人が、突然ベンツを買うパターンである。退職金が入ったり、永年の願望を形にするなど動機は様々だが、「人生最後の一台」と思い思い切って買うようだ。それは最後の晩餐に似ているが、違うのは大きな投資をすることだ。
毎日グルメを楽しんだり、家を改築したり、はては世界旅行に出かけたり、人生の締めの形は人によって様々だ。ただきっと車の選択もその中の実現可能メニューの一つなのだろう。投資をすると現金は無くなるが、代わりに夢が手に入る。車選びは夢選び、その魅力は奥深い。
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