Sunday, 19 October 2014

大統領の料理人

TVで映画「大統領の料理人(Les Saveurs du Palais)」を観た。如何にもフランス映画らしく、本音がぶつかり合っていて面白かった。

フランスは革命以来、ブルジョワジーの国と言われる。中産階級、詰まる所は個人が中心である。例えばサラリーマンの休暇、誰でも1カ月のバカンス休暇を国から保証される。これはどんな会社に入ろうと、どんなに嫌な上司がいようと、休暇は国民の権利として国から与えられる。映画の主人公も、ミッテラン大統領から直に依頼されたので怖いものはなかった。最後は流石に官僚厨房に敗れるが、その戦いぶりは極めてフランス的だった。

もう一つ、映画にも出て来るがフランス人は寸劇が上手い。映画でも主人公を湛える寸劇が披露されていた。私が入っていたヴァンセンヌテニスクラブでも、クリスマスの納会に寸劇があった。出し物はメンバーの奥さんが水着でビーチに居っていて、そこの男が通り誘惑する・・・というストーリーだ。その舞台設定といい、とてもコミカルだ。フランス人は目と目を見て話す、云わば人と人の距離がとても近い国民だ。劇になるとそれが良く分かる。

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