Monday, 29 September 2014

御岳山とポンペイ

木曽の御岳山が噴火した。その瞬間を撮った映像は世界を走り、自然の凄さを伝えている。青い空にお化けのような煙が立ち込めていた。見ていて思い出したのは浅間山の噴火だ。あの時も灰が降ってきて、町が白くなってしまった。暫く雨が流すまで灰は残ったが、今回はその比ではないだろう。

火山の噴火で象徴的なのは何と言ってもポンペイ(Pompei)だ。紀元79年に噴火したベスビオ山がポンペイの町を覆い尽くした。それから1600年以上へ経て発掘が始まり、当時のローマが再現された。訪れると、当時の商店街、倒れた人、下水等々、今でもそのままの街並みが保存されているから驚く。山を下りるとナポリの町に出る。その教訓が人々を山から遠ざけたかのようだ。

そう言えば暫く前に小笠原諸島の西之島もあった。海の中からあれよあれよと言う間に島が出来上がった。改めて日本人は火山の上に住んでいることを実感した。富士山だって活火山だ。あれが爆発したら東京なんて第2のポンペイになってしまうかも知れない。文明は進化すれど、自然の驚異には勝てない。

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