Wednesday, 20 August 2014

カワサキラケットの軽井沢合宿

昭和40年代の軽井沢と言えば何といってもテニスである。皇太子が美智子さんと結ばれたのもテニスコート、ラケット文化は一世を風靡していた頃であった。

そんな学生時代、夏のアルバイトはテニススクールだった。決して上手かった訳ではないが、今から思えば需給関係で採用された。場所は軽井沢、国産ラケットメーカーのカワサキが主催するテニス合宿であった。ヘッドコーチは渡辺三兄弟の勉さん、早稲田のOBで明るい人柄にファンも多かった。

そんなある日、私の受け持つクラスに中年の男の人が入ってきた。初心者で運動神経はあまり良くない。ボールを出しても中々追い付かないので、「取れるぞー!」と声を掛けていた。ところが夕方のミーティングで私が「X☓大学の学生です」と自己紹介すると、その人は「僕はその☓☓大学で教えている」と言うではないか。そして「君の先生は誰かね?」と聞かれ、青くなりそれ以降立場が逆転した記憶がある。塩沢のコートを見ると、その時のことを思い出す。

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