ドイツの外相リッベントロップに触れたら、カズオ・イシグロの小説「日の名残り(The Remains of The Day)」にその名が出てきた。リッベントロップは外相になるまで英国大使を務めていたようだ。その時に、英国の要人から情報収集を行っていたという。
そうした貴族、上流社会の一幕を描いたのが「日の名残り」だ。執事(バトラー)の目を通し、宿に出入りする要人を描いている。本では主人がリッベントロップと交際した結果、後に英国の中で苦しい立場に立たされれ名声を失ったことを辿っている。翻訳でも十分流れるような言い回しである。さぞかし英語は美しいのだろう。
ただ正直何が面白いのか分からなかった。英国特有の威厳(Dignity)、社会的制約(Social constrain)、冗談(Bantar)など、一昔前の世界である。読み終わってみれば薄味の感が拭いきれなかった。
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