Sunday, 29 June 2014

パリのエストニア人

雨の週末、どうしてもTVに食い入ってしまう。何気なく見ていたら、映画「Une Estonienne à Paris(パリのエストニア人)」をやっていた。以前友人のM君が教えてくれたが、中々見る機会が無かった作品だ。

ストーリーは、パリに住んでいる夫人の処に家政婦が来る。老婦人も家政婦もエストニアからやってきた2人だ。ただでさえも1百万人弱の人口のエストニア、勿論移民の多いパリでもマイノリティーだ。そこに至る過程は捨象されていたが、老婦人は第2次大戦時の対ソ不可侵条約、リッベントロップ・モロゾフ協定の被害者だ。二人の外相が秘密裡にサインした協定は、暫くしてバルト三国がロシアに属することになった。

映画はパリのエストニア移民や教会が出て来るので興味深い。主役はジャンヌ・モロー、立派な家具は彼女のプライベートな世界らしい。家政婦もエストニア人なので、ゆっくり話すフランス語は分かり易い。ただこの映画、日本でのタイトルは「クロワッサンで朝食を」である。これは全くの違訳である。勝手に作り替えないでくれ!・・・、観終わってそんな気持ちになったのだ。

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