Sunday, 25 May 2014

プーチンとウクライナ

イギリスのチャールズ皇太子が、「ロシアのプーチンはヒットラーだ」と語ったことが話題になっている。確かに16世紀のイワン雷帝、17世紀のピュートル大帝、そしてレーニンやスターリンなど、ロシアの指導者は皆とても残忍で力で統治した人ばかりだ。特にスターリンは自国民を7百万人も粛清し、今のロシアはその繁栄に上に成り立っている。

プーチンに代表されるロシア人がウクライナをどう思っているのか、先日TVで駐日ウクライナ大使が興味深い話をしていた。それは、「ロシアはそもそもウクライナという国の存在を認めてない、だからウクライナが独自に西側と外交することなんてありえない」ということだ。ウクライナの歴史を紐解けば、独立しようとして結局出来なかった過去がある。だから今でもロシアの庭先だと思っている節がある。事実スターリンが足場を固めたのも1931年のウクライナの飢饉だったし、彼の別荘は冬季オリンピックが披かれたソチにあった。ゴルバジョフが拉致されたのもクリミア半島の別荘・・・とても他国とは思えない地域だ。

ソ連の崩壊でバルト三国を失い、東欧も西側に組み入れられた。そして今回は温暖で豊かなウクライナ、タダでさえも寒い国が益々寒い場所だけの国になって行く・・・そんな被害者意識があるのだろう。だから今回はそう簡単には諦めない気がする。


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