昔習った経済学にリカードの比較優位論(comparative advantage)というのがあった。自国は全てを作るより、得意な物だけを作って輸出し、不得意な物は他国から輸入する、その方がトータルで経済的だという理論である。当たり前と言えばそれまでだが、それをやろうとしているのがTPPである。
中々まとまらないのは、国内業者の保護があるからだ。農業や酪農、アメリカからは安くて美味しい牛肉が入ってくれば消費者はハッピーなのにと思ってしまう。国益を守ると言っても、所詮守っているのは業界の人達だ。しかしそれって本当にその人達の為なのだろうか?
先日群馬の桐生を訪れた。かつては絹織物のメッカとして栄えた町だが、今ではひっそり、駅前もガランとして商店街も多くがシャッターを閉じていた。両毛線の沿線町はどこも同じように廃れている。多く人が都会や海外に出て働いている。時代の流れは避けようがない。TPPも将来の流れを見据えて判断して欲しい。
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