Wednesday, 16 April 2014

ウクライナのロシア人

ウクライナの動静から目が離せない。東部に住むロシア派の人達が暫定政府と対峙している。今にでも内戦が起きてもおかしくない状況だ。

それにしても旧ロシアの人は、どうしてロシアを支持するのだろう?西側に入れば、労働の移動や自由なデモクラシーがあるのに信じられない。インターネットの時代にあってそれを知らない人は居ないだろうと思う。そこでふと思ったのはバルトのロシア人だった。バルト3国の一つであるラトビアは、人口230万人の内ロシア人が50万人もいる。ロシア人という意味は中国の残留孤児のように、ある時突然住んでいた家を追い出され、侵略者のレッテルを張られた人々だ。そして公用語がロシア語からラトビア語になるにつれ、ラトビア語が出来ないからと就業の機会さえ奪われてしまった人々だ。ラトビアには無国籍者(Nationless people)が50万人もいるが、多くはロシア人である。ロシアにも帰るに帰れない行き場のない人々、旧ソ連が置いていった難民である。

ウクライナの場合はよく分からないが、このまま西側化が進むと公用語がロシア語からウクライナ語になるだろう。そうすると、ウクライナ語が出来ない人は仕事に就けない、その懸念がロシア系の人々をして不安にさせている気がする。個人の問題を解決しない限り、永遠に不安定が続く。

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