ヒットラーの暗殺と言えば、以前にもこのブログで書いたスタッフェンベルグ(Claus von Stauffenberg)が有名だ。側近だった彼は、終戦の1年前に爆弾を至近距離に置いた。計画は失敗し多くの同僚が処刑されたが、その崇高な勇気は湛えられている。トム・クルーズが演じた映画にもなった。
ところがその1年前にやはり暗殺未遂があったという。先のル・ポアン誌によると、それはやはり大佐のゲルスドルフ(Colonel von Gersdorff)という人の話だった。彼は爆弾を抱え、側近のヒムラー共々一毛打尽の暗殺を試みたという。計画はヒットラーがあまりに早く立ち去ったために遂行は見送られたが、彼のことを同誌はカミカゼ大佐と呼んでいた。
ゲルスドルフもやはりvonが付くので貴族の出身だ。戦時中、幸い彼の素顔はバレなかったようだがそこはドイツ、必ずしも戦後の評価は複雑みたいだ。それにしても未だに自己犠牲の代名詞はカミカゼなのか。
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