アイルランド音楽隊が来日したので聴きに行った。閑散としていると思っていたら、中野サンプラザの会場がほぼ満席になっていた。結構好きな人って多いんだ!
楽師5人とダンサー4人を含め総勢11名のグループである。演奏が始まる前に映像でアイルランドを紹介し、曲の解説もスクリーンの映し出す。演奏家の人達も、片言の日本語を良く勉強して受けていた。曲はアイルランドの民謡で、リズミカルなダンス曲からしんみり聞くものまで、上手くミックスされていて飽きなかった。大使館の後援を得て、日本各地を19回も公演するというので大掛りなツアーだ。アイルランド音楽と言えば、代表的なのはモーリー・マロン(Molly Marone)だ。残念ながらこの日は演奏されなかった。ただ一角牛(Horned Cow)という大飢饉の時の歌は良かった。
アイルランドの歴史は抑圧の歴史だ。今でもその戦いは続いていて、英国領の北アイルランドはウクライナとクリミアみたいな関係だ。それでいて、明るく陽気なメロディーはアイルランド人の性格を良く表している。世界の人から愛され、多くが移り住んだアメリカでも、未だにその子孫が心の故郷としている理由もそこにある。そんなことを考えながら、曲に耳を傾けた。
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