Monday, 24 February 2014

ティモシェンコが現れて

ソチのオリンピックを尻目に、隣国ウクライナは連日大変なことになっている。ニュースで流れる映像を見ると、市民がスナイパーの標的になっている。一人一人狙い撃ちされる光景は恐ろしい。ロシアの統治は力が全てだから、これからどうなるのだろうと思っていたら、昨日前首相のティモシェンコが現れ、反対に大統領が国外逃亡するなど形勢は逆転し始めた。ティモシェンコと言えば、当時自慢のブロンズが実は染めていたと話題になったが、久々に見る彼女は3年間の拘束で随分歳を取った。

ウクライナは昔から真の独立を模索している。黒田祐次氏によれば、唯一のチャンスは18世紀初頭にスウェーデンが波に乗っていた頃という。ただそれもあの大北方戦争でピョートルの前に屈してしまった。日本では赤穂浪士が討ち入りしていた頃の話だ。

ウクライナはバクー油田や穀倉地帯を抱え資源に恵まれている。だからこそロシアはそう簡単に手放さないだろうし、いざとなればリトアニアの石油封鎖のように揺さ振りを掛けてくる。暫くは目が離せない。

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